教育ICT

【教師の働き方改革】学校は名もなき無駄な仕事ばかり

教師の仕事って量が多くてなかなか終わりませんよね

まえちゃん

すべてに全力投球すると24時間では足りないでしょうね

なんでこんなにやることが多いのでしょうか

まえちゃん

仕事には3つありますよね。

やるべき無駄ではない仕事
やるべき無駄な仕事
名もなき無駄な仕事

2つはわかるけど「名もなき無駄な仕事」ってなんですか

まえちゃん

例えばパワポで資料を作るときに見やすいからと思って写真をいっぱい入れるとか、文字の色を変えるとかそういったことで時間を多くとられたことありませんか?そういう「本当はやらなくてもいいのに忖度でやってしまっている仕事を名もなき無駄な仕事」といっています。

学校は名もなき無駄な仕事の宝庫

学校がブラックになってしまったのは「やらなくてはならない無駄な仕事」と「名もなき無駄な仕事」だと私は思っています。色々な事件、不祥事が起こるたびに増える記録や研修。これはやらなくてはならない無駄なことが多いです。体罰などが横行している部活動体制に正しいコーチングや指導法を学び直すことは無駄ではありません。しかし、そういうものができている人にとっては一律で行われるものは無駄ではないと言い切れるでしょうか。

この記事は「仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?」を読んで、教員にはどんな名もなき無駄な仕事があるかなと考えたことがきっかけでした。

LOSEーLOSEの指導案

教員なら必ず書いたことがある研究授業の指導案。こだわりの指導案を作成したことが一度はあるはず。ちなみにこだわりであればあるほど修正させられると感じるのは私だけでしょうか。
指導案を書くことが無駄な仕事とはいいません。指導や生徒、教材について考えることは必要だと思うし、単元を計画的に指導していくということは大切です。しかし、それはどこか別のところに書いてあるものを貼り付けてもいいのではないでしょうか。そして、「重点は何だ」「わが校の取り組みのポイントは何だ」とやたら太枠や太文字、斜体など装飾がされる。文字の大きさはこれで、スペースはこれだ、ここがそろっていないなど重箱の隅をつつく指摘をされる。
本来の目的は授業の計画なのに、大変な労力を割いているものが指導案です。
作成者と管理者どちらにも苦しい指導案作成になってませんか?

改善案

こだわりがなければ教科書に付属している指導案を参考に作りましょう。
一からすべて作ろうとするととても時間がかかります。
経験年数が少ない人ほど真面目に一から作ろうとしますが、既存のものをまねてやってみることは悪いことではありません。
こういった提出書類は早く作って早く出してしまうとそれだけでちょっとよく見られますし、担当者からも好印象を持ってもらいやすいです。
期間ぎりぎりに出すとチェックする方も大変ですからね。

マンガ版エッセンシャル思考は主人公が先生なので話が入ってきやすいですね。無駄なことを考え直し、効果のあることを進めるという点はとても参考になります。

サーバー内迷子

校務は校務サーバがあって、「〇日までに△書類を作成してください。ファイルの場所は・・・」というお知らせってありませんか?そしてそのファイルの場所の階層が深すぎて毎回迷子になる方、いませんか?
私は迷子になります。しかも、似たような名前のファイルだとか、「このデータは生徒指導のフォルダーだろう」と思ったら学習のフォルダーにあるとか。もう地獄です。
クラウド上でよければ共有をかけてしまうのですが、「機密のためサーバ内のデータで」と言われるとなんともできません。

改善案

フォルダーの階層が改善される、もしくはパソコンスペックが上がって検索できればいいのですがどちらも一朝一夕でできかねます。
私のおすすめはよく使うデータはショートカットを作ってリストにしてしまうということです。逆にデスクトップにあるいつも使わないデータ、フォルダーは消すか、まとめでフォルダーにいれてしまい整頓しましょう。
ともかく毎週使う、月一で使うデータやフォルダーはショートカットを作る。これだけでサーバー内迷子は激減しますよ。

パソコン術やショートカットキーの本は1冊は読んでおくことをおすすめします。1回3秒でも1年でかなりの時間短縮になります。

なんでもペーパーにしてしまう病

「やっていただきたいことを紙にしました」
「お知らせを紙にして机上に置きました」
も~なんでもペーパーにしすぎではありませんか?
紙にする原因は「この情報をお知らせしたよ、目の届くところに置いたからね。あとはそっちの責任だよ」と良くも悪くも責任を渡せるからです。
こっちもまとめた欲しい情報は端末で見られるようにデジタルにしてくれればいい。
とりあえずにお知らせは正直いらない。よく職員分印刷して一人一人の机上に置くなぁと感心するくらい。先日は「来年度3年生を担当する先生へ」という謎の配布物があった。
一体学校は何だと思われているのだろうか。
なんでもかんでも紙にして配布することには反対しています。
それをやると紙の無駄になるし、本当に重要なものがなにかわからなくなります。
どうでもいいお知らせの紙に埋もれて、ちゃんと伝えなければならない紙がひっそり見落とされるという経験をしたことがある方はいませんか?

改善案

ペーパーが配られるたびに「これ、PDFにしてクラスルーム(もしくはチャット)で配布にしませんか?」と提案しましょう。
定期的に配布されるお便りなどはこれで紙の配布が減りました。
「でもそうしたら見ないでしょ?」と返されたこともありましたが、とりあえずの配布物はどっちにしろ見ません。本当に読んでほしいならプリントであってもアピールが必要な時代だと思います。
油断するとなんでもかんでも紙にして配布する人がいます。
私は昨年度にかなりペーパーレスに貢献したと思いますが、今年度いつの間にか紙がもっさりになって「油断してはいけない」と気を引き締めました。
また、なかなかペーパーレスが進まないときは「次の回は1回データで送ってみてくれません?」と期間付けでお願いしてみましょう。1回やって良さがわかれば続けてくれることもあります。

まだまだなくならない紙、紙片付けはすべて実践できなくても1つでもやってみると効果はあります。

コールセンター状態

「担当の○○さん、お願いします」「今授業で席を外しています」折り返しもつながらず
(メモで)「○○さんから電話ありました」かけてもつながらず
時代を本当に進めてほしいと思う、それが電話。
一般企業の方ってこんなに毎日電話するものですか?
職員室で仕事していてすすまない1つの要因が電話だと思っています。
電話に近い職員が電話に出て、つないで、不在ならまたかけ直す。
メールかチャットにならないものかと。
「早く帰る」から仕事が速くなるのだという本を読んで「電話をかけてくる人とは仕事をしない」という内容に驚いた。しかし、最近はサポートセンターに電話しようと思っても「電話はなるべくしたくない」という企業の意思を感じる。Appleの問い合わせも電話時間を予約するという形になっていてこれも驚いた。
世の中の流れも「電話はしない」という方針なのだと感じます。

改善案

生徒家庭との連絡は欠席連絡アプリの導入を強くおすすめします。
私の学校は昨年度末から今年度にかけてアプリを導入しました。
導入前は「直接電話で話すことが・・・」とかなんとか言われたが、導入後は「便利」と大絶賛。コロナの関係もあって、朝のコールセンター状態を脱することができたことは大きかったのだと思います。
外からの電話の根本解決は難しいですね。しかし、個人でできることで私は2つのことをやっています。
1つは「自分は電話は取らない」と決めているということです。本当に迷惑な話ですが、席は電話から離れた位置を最優先で選びます。他の電話対応してくれる職員には申し訳ないですが。
もう1つはGoogleの職場情報の営業時間を定時に設定することです。
Google検索すると場所の情報がだいたい一番上にきますよね。
この営業時間、こちらが提案できます。(Twitterで教えてもらいました)
勤務時間外は赤字で営業時間外と出るんですよね。
あまり気づいたことがある人は職場でいないと思いますが、こっそりやっている電話対策でした。

電話をしてくる人とは仕事するな、と書かれている本。今では連絡手段が多くなりましたから色々な方法がありますよね。

まとめ

自分の周りには「これは同じ」と思えるものも「自分のところではないな」と思うものもあったと思います。
「これ面倒なんだよな」に出くわしたときに
・やめてみる
・得意な人にまかせてみる
・他の人はどうか聞いてみる
ということをしてみると良い方法が見つかることもあります。
「名もなき無駄な仕事」に時間をとられ、やるべき大事な仕事にかける力が奪われないようにしましょう。

ABOUT ME
まえちゃん
アラフォー男性教員 地元の学校に通い、地元の大学に行き、地元の教員に 「数学が好きな子を増やしたい」と思い、教員になる。しかし、いつの間にか部活動と学校行事がメインの役割になり、22時に退勤することが常習化する。帰って24時に寝るという生活を送る。 3年前に土日をほぼつぶして取り組んだ部活で成果が出ず、「これではいけない」と思い、コーチングを勉強し始め、自分もコーチングを受ける。コーチングを受ける中で「自分はどんな生き方をしたいのか」「自分の強みは何なのか」「何がしたいのか」を考え、行動するようになる。