ちゃんと聞いているけど、あまり内容がないな。
話はしたけど得られたものはないな。
という会話、面談をしたことはありませんか?いくら話しやすい場を設定してもとりとめもなく話すだけでは内容や得るものは多くなりません。そこで必要となってくるのは「相手の考えや思いを引き出す質問」です。
ではどう言った質問をすればいいのか。まずは2つの質問を意識するだけで相手の考えや思いを引き出すことができるようになっていきます。
クローズな質問とオープンな質問を使い分ける
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クローズな質問は「はい・いいえ」で返答ができる質問です。
意識しなければこの質問形式が多くなります。
答えやすく、素早く返答できるメリットがあります。
会話の始めや最後の確認をするときに意識的に使用します。
クローズな質問の例
○○は好き?
△△はやった?
□□はできそう?
オープンな質問は「はい・いいえ」で返答できない質問です。
答えの幅が広がり、多くのことを話してもらえる可能性があります。
その分、回答のしづらさもクローズな質問よりあります。
オープンな質問の例
○○はどうして好き?
△△はやってみてどう?
□□はどのくらいできている?
この2種類の質問を意識的に使い分けることで相手の考えや思いを引き出すことができます。会話の弾まない序盤では答えやすいクローズな質問を、中盤はオープンな質問を、最後の確認ではクローズもオープンも使います。
知識としてこの2種類を知ったのは数年前です。そのときは「オープンな質問が相手の思考を深め、考えさせることができる」という狭い理解だったので、その後オープンな質問ばかり相手にぶつけていました。当たり前のごとく、オープンな質問ばかりされるとすごく答えにくいし、質問した私も「早く答えてよ」とか思っていたので全然うまくいきませんでした。
またクローズな質問ばかりになると、問い詰められているような感覚になります。説教されているような感じですね。コーチングを見よう見まねでやった時期に生徒からは質問攻めにされるという評価をもらったことがあります。
どっちも使い分けるということがポイントです。
基本はオープンで質問したい、でも導入や答えにくいものはまずクローズで質問するところからスタートするといいですね。
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コーチングが人を活かす
広げる質問なのか?深める質問なのか?
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考えるとは思考を広げ、深めることである
よく考えようとか考えておいてくださいと言われますが、考えるという言葉の難しさを感じますね。私も生徒に「考えてみよう」といいますが、考えるとは何かを考えたことはありませんでした。しかし、パン屋ではおにぎりを売れで考えるとは目的のために施行することであり、「広げる」+「深める」であるとわかり、とても納得がいきました。これはコーチングでも同じ手法を用いており、質問することでクライアントに考えてもらうことをしています。そのために必要なのが「広げる質問」と「深める質問」です。
広げる質問 「他にはどうですか?」
深める質問
「具体的には?」「というのは?」「詳しく言うと?」
広げる質問はとても効果的です。
自分一人では1つのアイディアしか出てこないことも聞かれるとなんとか答えようとして他のアイディアを思いつくことがあります。私もコーチングを受けているときにいろいろ話をしたあとで「他には?」と聞かれ、なんとか答えたものが自分の本当の課題だったということもあります。
広げることによって目先の見えやすいものだけでなく、普段はあまり見えない、思わないようにしている部分も考えられることで多くの気づきがあるのかもしれません。
深める質問はイメージや行動につながります。
「勉強できるようになりたい」「○○で賞をとりたい」など漠然とした目標はあっても「なぜそうしたいのか」「そのためには何に取り組めばいいのか」は自分だけでは具体的にすることが難しいでしょう。しかし、聞いてもらえることによってイメージできるようになり、どうしたら達成できるか考えられるようになります。
生徒とコーチングを行って最後に感想をもらうのですが、全員が「目標に対してやることを具体的に考えられるようになった」といいます。自分一人ではなんとなくでしか考えられていないものをイメージできるものにしていく、イメージから行動にしていくことは現実を変えていく上でも必要なことですね。
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人生を変える!「コーチング脳」のつくり方
自分自身にも質問することができる
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コーチングを受けてみると良さがわかるのですが、コーチングを受けるのはハードルが高いという方も多いでしょう。そのときはセルフコーチングを試してみませんか?
私も習慣にしている0秒思考はセルフコーチングだと思っています。
0秒思考を使ったセルフコーチングは前に記事にしたことがあるのでぜひそちらを参考に試してみてください。
まとめ
答えやすいクローズな質問と答えの幅を広げるオープンな質問を併用する
「他には?」で広げ、「具体的には?」などで深く考えるように促す