時間術

定期テストで平均点をとるためにすることは?【中学数学】

「目標は平均点」とよく聞くワードですがなかなか達成できない生徒が多いですね。勉強やテストがすべてではありませんが、「自分はこれができる」「人と同じくらいはできる」という自信は大切です。「人よりできない」「苦手」と思うとトラブルを起こして目立ったり、無気力になって成長がなかなかできなかったりします。でも定期テストで20点や30点をとってしまうと「自分はできない」「やってもダメなんだ」と悪循環に陥ってしまうことも多いです。ここでは、私がそんな生徒を平均点までとれるように取り組んだ方法を紹介します。

学習までの準備編

学習を始める前にとても大切なことを準備します。むしろこれが不十分なのに学習を始めてもすぐにやめるか、効果もでないかになります。この準備ができている方は平均点は取れていると思います。

「協力者」を決める

点数が悪かった場合、ほとんどの生徒がとる行動は2種類です。「次頑張ろうと思う」「塾に行く(回数が増える)」です。みなさんも知っての通り「次頑張ろう」は次まで持ちません。テストで得点を上げるには継続的に勉強する必要があります。一人でこれができる場合は「平均点はとりたい」という悩みを持たないと思うので、一人でできないということを改善することが必要です。そのためにやってほしいことは「協力者」を決めることです。

具体的にいうと誰かに自分の学習を見てもらう、できているところ、できていないところのフィードバックをもらいましょう。候補者は①先生、②家族、③友達、④塾の先生です。私の実践ではいうまでもなく協力者は先生ですが、その他の候補も挙げておきます。

①先生

費用もかからず、質問しても不思議でない相手です。「先生は聞きにくい」「聞くタイミングがつかめない」という問題はあるでしょうが、「次のテストで頑張りたいので、聞きに来てもいいか」と先に宣言しておくといいでしょう。先生は基本的に教科も教えることも好きなのでそういう生徒のことを嫌がりません。できていないところのフィードバックもしてくれる可能性が高いです。最大のメリットはテストに出る問題を知っているというところです。

②家族

費用はかかりませんし、結果をともに喜んでくれる一番の相手です。問題は「内容がわかるか」「適切なアドバイスをもらえるか」です。家族で教科が得意な人がいたら時間も作りやすいし、聞きやすく、協力してもらいやすい相手になるでしょう。

③友達

費用はかかりませんし、お互いの勉強なる可能性があるのでWINWINの相手です。聞きやすい相手に「これ教えてもらえない」というのが一番取り組みやすいでしょう。「次頑張りたいし、これからちょくちょく聞いてもいい?」と断っておくと聞きやすくなるし、「また~」といわれることもないかと思います。クラスで一番できる生徒に聞くとテストのポイントも教えてくれそうです。ただ、説明がわからない可能性があります。その場合は「自分よりちょっとできる生徒」に行くと説明がわかりやすくておすすめです。

④塾の先生

費用がかかることが最大のデメリットですが、「点数を上げる」という目標が一致しており、それに特化しているため協力者としては十分です。むしろお金で協力者を雇っている感じですね。

マインドを正す

協力者が決まったらやることは勉強・・・ですが、心がけてほしいことがあります。それは「マインドセット」です。マインドセットには2種類あって「努力次第で自分は成長できる」というしなやかマインドセットと「能力は生まれつき決まっていて変えることができない」という硬直マインドセットです。もちろんしなかやマインドセットで勉強に取り組みましょう。といっても具体的にどうすればいいのかは、次の通りです。

  • 「やればできる」と思って話を聞く、問題に取り組む
  • できなくても「自分には才能がない」ではなく「まだ努力が足りない、やればできる」と考える
  • 自分よりできる人を見たときに「自分より才能あるからな」ではなく、「自分より努力しているんだな」と考える
  • 難しいことは避けるのではなく、成長の機会と考える
  • 他の人の成功をねたむのではなく、そこから学ぶ

もっと詳しく知りたい場合は下の書籍がおすすめです。

口癖を正す

人は言い訳の天才です。その口癖が「だって・でも・どうせ」の3Dです。この口癖をやめましょう。「そんな口癖を変えただけで変わるものなの?」と思うかもしれませんが、人は主に2種類の感情で動いていてそれは「快・不快」です。この口癖で不快になり、そのあとの学習も不快でいい結果を得ることができません。周りに文句ばかり言っていてなにも勉強しない人や仕事しない人いませんか?その人の口癖を思い出してみてください。3Dばかりということに気づくでしょう。自分で言ってしまったら「キャンセル」しましょう。「今のなし」とか「だって~だし、でもね~」と修正するとかすると不快にひっぱられなくなります。特によくしゃべる方は絶対やりましょう。これを改善した生徒は本当によくとりくみ、できるようになります。

学習編

問題を1問解いて見てもらう

問題を1問解いたら協力者に見てもらいましょう。そんなの面倒!と思うでしょうが、始めは必ずしましょう。10問ほどやってすべて間違えたら「もうやりたくない」ってなりますよね?教える方も10問も説明するのは大変だし、聞く方も処理しきれません。1問やって考え方があっていたら大きく丸をもらいましょう。間違っても直すのは1問です。他の問題で練習できます。始めのうちは細かく見てもらいましょう。自分でやる場合も自信がない場合は1問ごとに丸をつけましょう。

同じ問題を3回やる

数学の説明問題は多くの生徒が苦手とする問題。真っ白でやらない生徒も多いですが、3回も同じ問題をすればほとんどの生徒は完璧ではなくても解答できるようになります。これにはいくつか理由があります

  • 問題の答えを覚えてくる
  • 抵抗感が減ってくる
  • 脳が鍛えられて解けるようになってくる

本当か?!と思うかもしれませんが、解けるようになってくると条件を変えてもできるようになってきます。ここまでくれば平均点以上は目の前です。

学習に関することがこれでもか!と書いてある本ですが、量が多いのでオーディブルで聴くことをおすすめします。

学習が終わったら

勉強したらそれでおしまい、ではなくあと5分だけ以下のことをしましょう。今までのことをやっても1日、2日で終わっては成果になりません。大事なことは続けることです。

記録をとろう

学習時間と学習してわかったこと、次にすることを記録しましょう。そういうノートが学校である場合はそれで、ない場合はA4用紙を1枚出して書いて机においておきましょう。記録することで成果が2倍違うという研究結果もあります(ダイエットですが)始めは面倒と思うかもしれませんが1か月続ければ成果ははっきりしますよ。

次のやることと時間を決める

大事なことは続けることです。次にやることと時間を決めておきましょう。決めておけばちゃんと取り組む確率が格段に上がります。授業はそれを先生や学校がやってくれています。個人でやる場合は「次は今日と同じ問題と明日の19時からやる」と協力者に宣言するといいでしょう。

まとめ

このサイトを読んで「やってみよう」と思ったら今すぐに協力者を決めて話をしに行きましょう。今すぐに会えないならその日と時間を決めて実行しましょう。「また思いついたとき」はやりません。今が一番やってみようという時なので今やりましょう。

ABOUT ME
まえちゃん
アラフォー男性教員 地元の学校に通い、地元の大学に行き、地元の教員に 「数学が好きな子を増やしたい」と思い、教員になる。しかし、いつの間にか部活動と学校行事がメインの役割になり、22時に退勤することが常習化する。帰って24時に寝るという生活を送る。 3年前に土日をほぼつぶして取り組んだ部活で成果が出ず、「これではいけない」と思い、コーチングを勉強し始め、自分もコーチングを受ける。コーチングを受ける中で「自分はどんな生き方をしたいのか」「自分の強みは何なのか」「何がしたいのか」を考え、行動するようになる。