時間術

アラフォー教員の【限りある時間の使い方】実践した7つのこと

生産性やライフハックが好きな方にはぜひ読んでほしい
「限りある時間の使い方」

もっと効率よく仕事もプライベートも過ごせば、快適な生活が送れるはず。生産性を上げればすぐに仕事が終わってそのうち楽になるはず。そう思っていろいろな生産性アップの方法や道具、ライフハックを実践してきました。しかし、この本を読んで「こんなところ見落としていない?」「その考えは本当なの?」と時間について考えるようになった。
不思議なことに時間の使い方は以前より緩いのに、残業時間は減りました。ストレスも以前より感じません。本を読んで実践したことを紹介します。

「限りある時間の使い方」を読んで実践した7つのこと

①自分の時間の取り分を確保する

1日の時間は誰しも24時間で変わらない。日々の生活はそんなに大きく変わらない。私の場合、仕事に行く時間と帰宅して家族で過ごして寝る時間はだいたい決まっている。結婚して子供ができると、自分の時間はどこにあるのかわからなくなる。自分の時間があまりにないので「時間術」「ライフハック」の本を読み漁り、自分の時間を生み出そうと2年ほど頑張ってきた。スキマ時間を見つけ、そこに予定したものを入れる、生産性が上がる仕組みを導入するなどだ。うまくいったものもそうでないものもあるが、一番やってよかったと思うものは朝に自分の活動時間を確保してしまう「朝活」である。

本書のアドバイスで「開放」と「固定」のリストを作るというものがある。やることをすべてリスト化してその中から5つの「固定」リストを作ってそれから始めるという手段だ。私は朝活でやることを固定リストのものにしている。「7つの習慣」の時間管理のマトリックスでは「緊急度」と「重要度」という2つの軸で4つの領域に分けている。重要で緊急でない第2領域にあたる「運動」「読書」「ブログ」「アウトプット」をすべて朝活にいれて朝のうちにやりたいことをやってしまおうというのが私の考えだ。
「自分の取り分を確保する」という表現がポイントである。他の部分は自分の取り分ではないので、話しかけられてら話すし、助けを求められたら手伝う。自分の分と共有の分があると思えば、周りに優しくできる。

②日々の仕事に制限時間を設ける

時間外勤務を減らそうと教員はここ数年言われてきた。制度としての成果は多少ある。休日の部活動の時間や日数に制限ができ、世間的にも働きすぎが認知されたので3連休に1日も部活をしなくてもなにも言われなくなった(私の部活動の場合)
それでも毎月60~90時間の時間外勤務をしていた。ところが最近は定時帰り、何かあってもそれが終わったらすぐ帰ることができている。
何が変わったかといえば
「時間的にできないことで大したことがないことはやらない」
「効率化して早くできるようになっても他のことをいれない」

問題は「効率化したら他のことをやりたがる」「成果があるかわからないものを感情や今までの流れでやる」「真面目にやりすぎる」ということである。

定時で帰ることはとてもよい。
家族との夕食の時間ができる
子どもと遊ぶ時間、勉強する時間ができる
早く寝ることができる
帰り道に食材の買い出しや筋トレをすることができる

時間の自分の取り分にできるのになんとなく共有時間にしているのはもったいない。

③今できることはする

「2分でできることはやってしまう」

私がすぐにやることを決めるときの判断基準がこれである。なぜ2分かとか、2分以上はダメかということは置いておいて「やればすぐ終わることかどうか」が重要。これに該当するもので多いのが、報告書や申請書などである。研修のレポートは無理でも、研修の感想は研修中にメモしておけばすぐに出して帰宅できる。
良くないことは後でまとめてやると先延ばしにすること。あとでやっても変わらないと思うかもしれないけど、あとでやる場合は「思い出す」作業が加わるのでスピードは落ちるし、これでよかったかとか考えだすから絶対にすぐ書いた方がいい。
とはいえ、今やっていることで手が離せないこともある。その場合は、スマホのリマインダーに内容と実施時間を入れて先延ばしするのがおすすめ。

④スマホを手放す

家族との時間を大事にしたいと思っているのに、家族との時間はスマホを眺めていない?

おいしい料理を食べに来たのにSNSの写真に夢中、その味思い出せる?

スポーツ観戦で熱狂できるのに、動画とるのに一生懸命じゃない?

スマートフォンは大変便利な機器だけど、依存しすぎてはいけない。朝起きてSNSチェックで、トイレに行ってネットサーフィンなど10分、20分ちょこちょこ持っていかれる。その結果、朝時間がないとか思ったより仕事する時間がないとなることもある。
「自分の時間はどこへ行ったのだろう」と思う人もいるかもしれないが、犯人はスマートフォンである。Googleやyoutubeに詳しい方2人で書いた「時間術大全」にもスマホは無限のコンテンツを提供してくれるのでキリがないと言っている。手放しておく時間、物事を決めておきましょう。
私がしていることは「SNSは投稿・決めた時間帯でのチェック」「youtubeは1日に決めた行動中だけ」「食事中と家族と何かするときは遠くへ置く」「寝るときは自室に置いてくる」ということをルール化している。

⑤できていることに目を向ける

小さな成功を積み重ねた方がモチベーションが上がると科学的に証明されている。コーチングの手法に行動を促す際に「ゴールを100だとしたら今はいくつ」かと聞くものがある。例えば30と答えたら30のできている部分から次に何が出来そうか考える。
出来ていない部分に目を向けても行動は起こせないし、やらされている感が強い。さらには気分良くできない。できているところに目を向けることは甘やかしているように感じるだろうがそんなことはない。だめなところをつくよりいいところを認めれる方がうれしい。

運動会のダンス発表の練習後、課題は多かったが「やろうと全員動いていてよかった」「楽しそうに踊っているのがよかった」とできているところを話した。2回目以降もできていたところは続き、次の課題に取り組むことができ、ダンスは良い感じに仕上がった。
これを始めに課題だけ挙げていたらイヤになっていたと思う。できているところに目を向け、進めていくことの方がよい。

⑥親切をする

なぜか時間術の本には「親切にする」という項目が登場する。「限りある時間の使い方」「超時間術」など。そもそも時間の良い使い方を考える本になぜ人のために時間を使うことが出てくるのか不思議だった。
実践として「頼まれごと」を相手を見て聞く、すぐに実行するということをするようにした。前なら「今はこれをする時間」と割り振ってあったのでごまかしたり、後回しにしていた。
結論をいうと親切にすることで時間が生まれるかといえば生まれない。しかし、人のためになることをすることは自己効力感につながり、やってよかったと思える。またそのことで自分の得意でないことを人に頼めたり、助けてもらったりできるようになった。自分の環境面ではプラスになった。

⑦休日は休む

休みの日は有意義に過ごさなければならないと考えていた。平日と違ってコントロールできる時間が多いので多くのことができると思っていた。その結果、時間をうまく使おうと計画し、急がなくていいのに急ぎ、本来楽しむものも楽しめないことがよくある。時間をゆったりと使うつもりで行ったキャンプなのに出発時間が過ぎている、何時にはご飯準備だ、などなどを気にしすぎストレスを感じてしまっていた。
「将来に役立つことをしなくては」と思い、やりたいことや楽しいことを先送りにすることもある。子供が行きたいと言っている場所を「行っても成長に役立つ?」「お金がかかる」「もっと時間に余裕があるときに」と先送りにしていた。「限りある時間の使い方」を読んで「いつかはこない」かもしれないと感じ、3連休に日帰りで行ってきた。とても楽しい時間を過ごし、私も含めて行ってよかったと思った。

私たちは休みを有意義に過ごさなければと多くの人が思っている。

現代に生きる僕たちは、休みを「有意義に使う」とか「無駄にする」という奇妙な考えにすっかり染まっている。将来に向けてなんらかの価値を生み出さないものは、すべて単なる怠惰でしかない。休息が許されるのは、働く元気を取り戻すだけだ。こうして純粋な休息としての休息はどんどん肩身が狭くなっていく。将来のためにならない過ごし方をすると、なんだか悪いことをしたような気分になる。

限りある時間の使い方 9章 失われた余暇を取り戻す

この部分がとても印象的だった。まさに「有意義に使う」「無駄にするな」と生徒にも言い続け、自分も無駄にならないように予定、計画をしていた。結果、休み明けに「あれ?なんで疲れてるんだろ」となっていた。今考えれば当たり前である。
休みは休もう。生徒にも「3連休だね、休むときには好きなことして休もうね」と言う。反応は「え?いいんですか?」だ。大人も子供も休みの過ごし方を見直そう。

まとめ

限りある時間の使い方 実践

①自分の時間の取り分を確保しよう。時間はコントロールできない。

②日々の仕事に制限時間を設けよう。時間になったらやめる、できないことはやらない、しなくても回るならしない。

③今できることはする。自分で完結できる書類、後でやったら時間がかかるものはすぐやる。

④スマホは意図的に離す。本当に楽しめるものが楽しめなくなる。

⑤できていることに目を向ける。やってみたらできてないことに目を向けるよりいいことに気づく。

⑥親切にする。親切にできる人は親切にしてもらえる。

⑦休日は休む。「有意義」「無駄」を受け流す。休めばいい。

ABOUT ME
まえちゃん
アラフォー男性教員 地元の学校に通い、地元の大学に行き、地元の教員に 「数学が好きな子を増やしたい」と思い、教員になる。しかし、いつの間にか部活動と学校行事がメインの役割になり、22時に退勤することが常習化する。帰って24時に寝るという生活を送る。 3年前に土日をほぼつぶして取り組んだ部活で成果が出ず、「これではいけない」と思い、コーチングを勉強し始め、自分もコーチングを受ける。コーチングを受ける中で「自分はどんな生き方をしたいのか」「自分の強みは何なのか」「何がしたいのか」を考え、行動するようになる。