時間術

【限りある時間の使い方×超時間術】2冊読んだら時間についての価値観が変わる

アラフォーになってから「時間がない」と感じることが増えた。時間がないと思って時間術やライフハック、生産性の本を読み、動画を視聴し、色々なチャレンジをした。「そのうちもっと時間をうまく使えるようになる」と思っていたが、劇的に変わることはなかった。そんなときに「限りある時間の使い方」という本を読んで「そうだったのか」と考え、その後「超時間術」を読み、「あれ?2回目読むとなんか感じ方が違うぞ」となった。

どちらも読んだことがない方は「限りある時間の使い方」を読み、「超時間術」でよさそうな手法を取り入れることをおすすめする
片方を読んだことがあれば、読んでない方を読んでから読んだことがある方を再読することをおすすめする。
両方読んだことがある場合は、最後まで読んでぜひコメントをいただきたい。

「時間がない」の解決法が間違っていた

時間がない→効率を上げて解決しよう→時間をコントロールできるように計画をしっかり組もう→その通りにいかなくてストレス→時間がない・・・

こんな悪循環にハマっていることに最近気づいた。ストレスや焦りは「時間が足りない」と感じる要因になる。休日にタイムスケジュールをきちんと組んで子供と遊びにいく計画を立てたことがこれまでに何度もあるが、時間通りいかずイライラばかりだった。どこか行っても楽しめないという何をしたかったのかわからない状態にもなった。

「時間がない」は本当なのか?

近年労働時間は昔に比べると減っているらしい。OECDが発表した「労働時間の推移」に関するデータを見ると、1970年代の日本人は平均で年に2200時間ほど働いていた。ところが2021年ではこの数字が1607時間まで下がり、アメリカの1791時間よりも少なくなっている。2016年は1713時間なので100時間近く減っている。
え?そうなの?年々忙しくなっていると思うんだけどという人もいるだろう。
現代人は昔の人より働いていないにも関わらず、趣味、娯楽、レジャーなどに使う時間は減っているという不思議なことが起こっている。総務省の「社会生活基本調査」によれば、1976年ころは多くの人が週当たり104~111時間の余暇を持っていたが、2006年にはおよそ105時間まで低下。近年はどうかと調べたところ2011年から2016年では娯楽に使う時間は増加傾向。しかし、睡眠や人付き合いの時間は減少。

時間がないと感じるのは「スキマ時間をスマホに捧げている」「マルチタスクで集中が分断される」ことが大きい。スマホが登場するまではスキマ時間にぼーっと休憩したり、考え事をしたりすることができた。スマホが普及してからはそんな時間をいろんなことができるスマホに捧げてしまっている。

スマホにハマる理由や対策を知りたいという方は「スマホ脳」という本がおすすめ。下記のリンクからよかったら読んでみてください。依存しやすい理由を知るとうまく離れることができます。

マルチタスクで集中が分断される

テレビや動画を見ながら勉強していている
音楽を聴きながら仕事をしている
スマホを見ながら食事している

複数の作業を同時に行う「マルチタスク」は時間の感覚がゆがんでしまう。
上のようなことをしているといつの間にか時間が過ぎてない?
でも思ったより作業がはかどらない、焦る、時間がないと感じるという負のループ

他のことをしながら作業した場合、脳の回転や集中力などで生産性は40%ダウンし、ひとつの作業を終えるのにかかる時間が増え、作業ミスが起こる確率もアップ。
マルチタスクは複数同時にできて効率が良いように思えるけど全然そんなことはない。
社会学者のジョン・ロビンソン博士は、「ある作業から別の作業へ何度も注意を切り替えると、そのたびに時間に関するプレッシャーは増える」と言っている。

マルチタスクを見直したい方は「SINGLE TASK」という本がおすすめです。マルチタスクはシングルタスクをスイッチしているだけということやどうやったらシングルタスクにできるかがわかりますよ。

時間はコントロールできない

もっと時間をうまく使う方法があるはずだ。
そんなことを考え、効率の良い時間の使い方、生産性の上げ方、時間を作るためのツールや電化製品を調べ、購入したことがあるのではないか。
私はルーティンを作り、計画を立て、スタンディングデスクを使い、ドラム式洗濯機も食洗器も買った。なにもしないよりいろいろなことができるようになった。
でも勘違いしていたことがある。時間と未来はコントロールできない。
計画は「すべて現時点の意思表示」に過ぎない。

なのにその通りに進まなくてイライラしたり、うまくいくか不安になったりする。
そういうストレスが時間がないと感じさせるという悪循環になっている。
コントロールするという執着を手放して、何が起ころうが気にしないくらいでいい。

そもそも時間をうまく見積もれない

ワーク1ページ10分で終わると思って取り組んだのに30分かかった
ってことはよくありますよね。
人は時間の見積もりが下手で、短く見積もってしまう傾向にある。
学生時代にテスト計画を立ててもうまくいかない理由の一つがこれ。
自分があるタスクにどれくらいかかるかは日頃から測定していないとわからない。

また仕事量は、完成のために与えれた時間をすべて満たすまで膨張するという法則をパーキンソンの法則という。○○競技場の予算を大幅に上回って費用がかかったというのもこの法則のお金ver。

時間を計画するうえでも知っておく必要があることはいっぱいある。
知っていても未来はコントロールできないと一部あきらめるといい。

自分の時間のデフォルトを見直してみようという視点で考えている本が「時間術大全」です。Google×YouTubeにかかわってきた2人が紹介する時間術はとても参考になるのでよかったら読んでみてください。

解決のために

スキマ時間は読書に使う

1年ほど前に総合の時間で「社会の変化と進路」について話をしたことがある。
その中で10年前の電車の中と現在の電車の中の写真を出したがとても面白かった。
昔の写真は本を読んでいる人、話をしている人、ウォークマンを聞いている人など様々。
しかし現在は全員スマホを触っていた。ちょっと不気味だった。

スキマ時間にスマホを触るのは仕方ない。
スマホはそういう風にデザインされ、本能的に抗えないようになっている。
通知で「何が来たのか」とワクワクし、「いいね」で承認され、動画も見れる。

スマホが息抜きになるかといえば全くそんなことはない。
脳はキャパシティの9割を視覚情報の処理に使っているため、スマホ娯楽はものすごく脳に負担をかけている。気分転換と思ってスマホをさわっているけど、まったく休憩できていないし、むしろマイナスになる。

そこでスマホを置いて読書をしませんか?
イギリスの研究によるとストレスの軽減具合は音楽鑑賞が61%、コーヒーが54%、散歩が42%、ゲームが21%。
そして読書が68%と高いストレス軽減効果を持っていることがわかった。
しかも6分で効果が表れるというから驚き。

タイマーを6分以上にセットし、読書をしよう。
その後、本を閉じて内容を思い出すことまでやると内容定着にもなっておすすめ。

といっても読書が苦手という人は読書術から本を読んでみてはどうでしょうか。国語の時間のように読む必要はありません。読み方を変えると読書が楽しくなりますよ。

読書に強い抵抗がある人は「聴く読書」から始めてみてはどうですか?実は私もオーディオブックから入りました。

朝にやってしまう

自分の時間がほしいと誰しもが思うはず。
私が超絶おすすめするのは朝活。
朝に自分がやりたいことをすべて入れてやってしまう。
仕事から帰った後、スキマなんかはできないし、やっても集中できない。
私は帰宅後は家族の時間と割り切って自分の時間はあきらめている。
「本を読みたい」「運動したい」「ブログを書きたい」「コーチングの勉強」
これらをすべて朝活にぶち込んでいる。
終わったら出勤。やろうと思ったことはすべて終わっているので積み残した感なし。

趣味のゲームを朝に入れれないか、現在画策中。

朝の行動をルーティン化すると朝に行動を起こしやすくなります。私はモーニングメゾットを2年近くやり続けています。

休みを作る方がうまくいく

時間の作り方なのに「休め」というのよ。
時間をかけて仕事している方が頑張っていると思いません?
でも週30時間労働がベストという研究があるらしい。
私が「時間外勤務を減らして早く帰ろう、有給は取ろう」と思ったきっかけの研究結果がいくつかある。

残業月60時間を超えると「ランナーズハイ」のような状態になり、ストレスと幸福度が上昇する

週に35時間ずつ働く人は生産性が安定しているが、60時間を超えて働く人は2週目から生産性が落ちていく

仕事から離れて過ごし、発想を生む

有給は年間で回復する分だけ計画的にとるようにした。
始めは「迷惑かけて悪いな」「仕事休んで過ごしていて罪悪感あるな」と思っていたけど「この前、休んだ人の補欠いったし、お互い様」「今度から補欠は進んでいこう」と思ったらそれ以降はあまり気にしなくなった。マインドセット大事。
平日も部活がなければ定時で退勤、部があっても部が終わったら10分以内に退勤。
授業が終わるまでに家庭連絡以外のことは終わらせてしまう。
そして定時になったら躊躇なく帰るということが大事。
始めは「帰って大丈夫か」「あとで連絡来ないか」と心配だったけど、ほとんどないし、もしあっても残っている人がやってくれるか、勤務時間外だしいいかと思うようにしている。

休むことは悪ではありません。むしろより良い仕事や物を生み出すには休みは必要不可欠です。でもなかなかそうは思えない人には「よい休息」という本をおすすめします。

まとめ

まとめ

時間がないから「時間をコントロールしよう」は解決方法として間違い

時間は意外とある

マルチタスクで集中が分断されるので時間がないように感じる

時間のコントロールをあきらめよう

計画してもうまくいかないもの

おすすめは「読書」「朝活」「休暇をとる」

ABOUT ME
まえちゃん
アラフォー男性教員 地元の学校に通い、地元の大学に行き、地元の教員に 「数学が好きな子を増やしたい」と思い、教員になる。しかし、いつの間にか部活動と学校行事がメインの役割になり、22時に退勤することが常習化する。帰って24時に寝るという生活を送る。 3年前に土日をほぼつぶして取り組んだ部活で成果が出ず、「これではいけない」と思い、コーチングを勉強し始め、自分もコーチングを受ける。コーチングを受ける中で「自分はどんな生き方をしたいのか」「自分の強みは何なのか」「何がしたいのか」を考え、行動するようになる。