教育書だけが教員の読むべく本ではない
教員が仕事に役立てるために本を読もうと思ったら「教育書」を読むことが多いでしょう。
教育書は様々な実践や研究結果が教育現場で生かしやすい形で書いてあります。
でもビジネス書を読むほうがアイディアが浮かぶことが多いんですよね。
教育書を読むと「これは自分の状況にあっていない」「これはこの学校だからできるんでしょ」のように思ってしまいませんか?
実践例や方法でなく、理論を知ることができるビジネス書から自分に転用することができることがいい実践になります。
今回は学校で悩みの多い「学習意欲」「習慣」「片付け」のビジネス書を紹介します。
どの本もとても評価が高く、そして学校現場でも役立つ本です。
まだ読んだことがない人はぜひ読んでみてください。
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努力で能力は伸ばせる!マインドセット
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成功するには「才能」「努力」どちらが大事だと思いますか?
研究の結果として「どちらともいえない」だそうです。
なんともモヤモヤする結果ですが、成功する人に共通することがあります。
それは「努力で能力を伸ばせると信じる人」が大きな成果を出しているということです。
私は数学の教師をしていて数学が得意な生徒と苦手な生徒の言動や行動を観察しました。
得意な生徒は「どうやったらできるか」を考えて取り組むのに対し、苦手な生徒は「どうせできない」「計算は苦手」「昔からできなかった」と自分にはできない、これは才能だから無理なんだという主張が多くみられました。
「努力で能力を伸ばせると信じる人はできるようになる」
「でも・どうせ・だっての3Dの口癖をやめて取り組もう」
と教え、素直にそれを受け入れた生徒はテストの成績も平均点まで取れるようになりました。何度も「だって・・・あ、禁句だった」とか「苦手・・・いやできるできる」といって自分のネガティブと格闘していました。うまくいくようになってからは友達にも数学を教え、さらに頑張っていました。
この考え方は『マインドセット』という本から学びました。『マインドセット「やればできる」の研究』は、成功に必要なマインドセットについて詳しく説明された一冊です。著者のキャロル・S・ドゥエックによると、マインドセットには2つの種類があります。一つは「成長マインドセット」であり、もう一つは「固定マインドセット」です。 成長マインドセットは、失敗を経験しても挫折せず、自分自身や他人に対して楽観的で、努力や練習によって自己改善が可能と信じる考え方です。
成長マインドセットを身につけるためには、以下の3つのことがおすすめです。
- 失敗を受け入れること:成長マインドセットでは、失敗は成長の機会と考えられます。新しいことを試すときには失敗がつきものですが、挫折せずに立ち上がり、次に向けて前進することが大切です。
- 自分自身や他人に対して楽観的であること:成長マインドセットでは、自分自身や他人に対してポジティブな考え方を持つことが重要です。成功するためには、自分自身や他人の能力に対して信頼を持ち、努力や練習によって成長することを信じることが必要です。
- 継続的な努力を続けること:成長マインドセットでは、継続的な努力が重要です。継続的な努力によって、自分自身や他人に対してスキルや能力を向上させ、成長することができます。失敗や挫折を経験しても、諦めずに継続することが大切です。
どんな習慣も小さく始めよう
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「勉強する習慣をつけたい」
「読書の習慣をつけたい」
「運動習慣をつけたい」
習慣づけるということは多くの人の課題、悩みですよね。
習慣をつけるためのコツを知っていますか?
「あの人はよく読書しているな~読書が好きだから自然とそうなるのだろう」
と思っていませんか?
自分が出来なくて他人ができることをなんでも「才能」にしてはいけません。
本当は習慣づけが上手なだけで自分にもできることもたくさんあるはずです。
習慣のコツを知るために「複利で伸びる1つの習慣」という本はとてもおすすめです。
習慣に関するすべてが網羅できてるのではないか?!と思うくらい
「複利で伸びる1つの習慣」でもっとも大事なことは「小さなことを習慣化すること」です。つまり、日々の些細なことを習慣化することで、長期的な視野で自己成長を促進し、自分自身をより良い状態に導くことができます。
小さなことを習慣化することで、自分自身の行動パターンを変えることができます。例えば、毎日の運動や読書、勉強など、日々の些細なことを習慣化することで、自己成長を促進することができます。
習慣化するために以下の3つのことを取り入れてみてはどうでしょうか?
- 習慣化するタスクを小さくすること:習慣化するタスクを小さくすることで、取り組みやすくなり、継続しやすくなります。例えば、毎日の運動を始めたい場合には、最初は10分程度から始めると良いでしょう。
- 習慣化するタスクを具体的にすること:具体的なタスクを設定することで、何をすべきかが明確になり、取り組みやすくなります。例えば、毎日の読書時間を30分に設定すると良いでしょう。
- 習慣化するタスクを記録すること:習慣化するタスクを継続することが重要です。習慣化するまでには時間がかかるかもしれませんが、継続することで自己成長を促進することができます。そのために毎日記録をしましょう。記録は一種の報酬です。手帳やカレンダーに習慣化したいことを記録しましょう。
絶対に片付けはできるようになれ
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先生の職員室の机って油断するとすぐに荒れますよね。
配布プリント、提出物、回覧、お知らせ、連絡事項などなど来るものが多すぎる。
早く処理してしまわないと、机の上が紙で埋もれてしまいますよね。
そんな経験をした方は多いはず。
大事な書類をなくしたり、渡さなくてはならないものを忘れたりで失敗を経験することもあるでしょう。
先生の「片付ける」能力は自分の机だけではなく、クラスや授業でも発揮されます。
仕事の効率を上げる、ミスしない、成果を上げるには片づけられた方がいいのです。
片付けでおすすめの本は有名な『片付けの魔力』です。
『人生がときめく片付けの魔法』(著者:近藤麻理恵)は、部屋の片付けによって人生が変わることを解説した一冊です。この本により、教員自身がよりスッキリとした環境で業務に取り組めるようになり、生徒にも整理整頓の大切さを教えることができます。
具体的には、以下の3つの方法がおすすめです。
- 物をカテゴリーごとに分ける:物をカテゴリーごとに分けることで、どのくらいの量の物があるのかを把握することができます。また、同じカテゴリーの物を一箇所にまとめることで、必要な物が見つけやすくなります。
- 物を手に取って感じる:物を手に取って感じることで、自分にとって本当に必要な物なのかを判断することができます。例えば、捨てることができなかった服を手に取って、着心地やデザインを確認することができます。
- 物を置く場所を決める:物を置く場所を決めることで、物が散乱することを防ぐことができます。また、物を置く場所を決めることで、必要な物がすぐに見つけられるようになります。
まとめ
この記事では、「マインドセット」「習慣」「片付け」の3つの面から、教員におすすめのビジネス書を紹介しました。自己啓発や生徒指導に役立つ、これらの書籍を読むことで、教員のスキルアップと生徒の成長を促進することができます。