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【中学教員】定時で帰れば仕事は格段に早くなる

「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだ。

千田琢哉

この本を読むために職場に持っていき、デスクにあるこの本を見て数人の同僚が「すごいタイトルの本ですね」「内容はどんな感じですか?」と聞いてきた。なるほど、時間外勤務が多い教育界隈ではインパクトが強いタイトルであるに違いない。
仕事が多いから定時に帰ることができないという「仕事→退勤」という考えでなく、早く変えれば仕事が早くなるという「退勤→仕事」のアプローチが発見だったのだろう。見る人にとっては「頑張って多い仕事量をこなしているせいで時間外勤務が多いのに、仕事が遅いっていうことか?!」と怒りそうなものだが。

退勤時間を決める

退勤時間を17時に決める、16:55には片づけをして「お疲れさまでした」と職場を出る。いやいや、そんなことできないでしょというかもしれない。それができなかったころの障害を今はどうしているかは後述するとして、帰る時間を事前に決めておくことは有効である。物事は時間制限があった方が早くできる。
「時間的な締め切りを設けずに作業すると、作業時間がたくさんあると思ってしまい長引く」というパーキンソンの法則がある。意図的に上限時間を決めてしまって取り組むほうが早く終わる。

帰ってやることを決めておく

私の職場では17時に退勤する人は少ない。そのため「帰りづらい」という感覚はあったが今はない。慣れてしまえば「あの人は早く帰る人」認定されるので何も思わなくなる。むしろ、帰るのがちょっと遅くなってしまったときに「今日は大丈夫なの?」と心配されるようになってしまった。
早く帰って何をするかは人それぞれだと思うが、私は家族との夕食に間に合い、そして早く寝ることが目標である。夕食が19時後半になってしまうとそれ以降の予定が押して22時くらいの就寝時間になってしまう。4時起き朝活をやっている身としてはつらい。

早く帰ったらやることないという方もいるかもしれないが、本を読んだり、早く寝て朝活してみたり、筋トレしてみたりしてはいかがだろうか。

部活動は17時までには終わらせる

中学教員の時間外勤務の主な原因は部活動といっても過言ではないだろう。17時までに終わるなんてそんなことできないというだろう。私はかつて部活動を平日は19時近くまで土日は練習試合や1日練習もしていた。大会で勝ち進みいい思いをしたこともあるが、1番長時間取り組んだ年に2回戦であっけなく負けた。
自分がその部活をやりたくて頑張っている人は自己責任でやればいいと思う。私はそんなに好きでもないものを無理やりやっていたのでよくなかったなと思っている。

部員には入部段階で「長時間の部活動はしない」「休日は私の行ける範囲でしかしない」と伝え、それでもいいという生徒に入部してもらうようにしている。生徒も教員も「部活時間長い」と感じるほどやりたくない。

時間内でできる範囲でやる

埼玉教員田中まさおさんの裁判に興味がある教員は多いのでしょう。労働時間と認められたもの・認められないものリストはよくSNSで見かける。その中でも授業準備は1コマ5分までが労働というのはかなりインパクトがあった。5分でできるわけないと思う気持ちがほとんどだけど、5分でやれば時間内に終わるかもしれないのかともとれる。

SNSのホワイトせんせいを見習って夏休み中に2学期の授業計画とワークシート作成をすべて終わらせたら授業準備は5分で終わる(夏休みにやってるから実質は違うけど)道徳や総合も準備してしまう。

「よくしよう」「失敗がないようにしよう」と凝りすぎてしまうのは注意。生徒に解決してもらえばいいかくらいでやったらいい。授業をよくしようと思えばできることはキリがない。しかし、それをやって本当に生徒の学びになるかというのはあやしい。むしろ準備しすぎると生徒の思考や再考が促されず、コース通りの授業にしかならない可能性がある。

授業準備は時間を決めてしまってやろう。凝っても本当に効果があるかわからない。効果があると思うことに集中してやろう。他にいろいろなものを準備しすぎると逆効果かもしれない。授業準備が面白くてたまらないという人は楽しんでほしい。

書類は事前と直後

自分が教員を続けていて初任の頃と比べ、圧倒的に増えたと思うものは書類。記録書類、提出書類、申請書類、報告書などなど。
書類は事前に作成できるものはしてしまうといい。年間で必要な計画や予定表など事前に十分作成できるものがある。

所見:年度末にすべて記入するのは大変。GWや夏休みでも十分に作成可能。
出張関係:行先と時間がわかっているし、内容も予想してある程度作れる。

また直後の作成・記録をするようにしよう。提案された直後、出来事の直後に作成しよう。事前にどういうものが提案されるかわかっていると3分ほどで作成することもできる。また問題行動などの突発的なものはメモをとり、その直後に報告書まで書いてしまおう。
時間がたつと作成の前に「思い出す」ということをしなくてはいけなくなるし、あいまいになる。なるべく早く作成してしまうことがもっとも早いし、「早く仕事をする人」になってしまえば作ることも当たり前になって一石二鳥である。

まとめ

退勤時間を決めて時間になったら出口へ向かおう

帰ってやることを決めておくと早く帰ることが普通になる

部活は17時までに終わらせる

時間内でできる範囲でする

書類は事前と直後の作成で素早く片付ける

ABOUT ME
まえちゃん
アラフォー男性教員 地元の学校に通い、地元の大学に行き、地元の教員に 「数学が好きな子を増やしたい」と思い、教員になる。しかし、いつの間にか部活動と学校行事がメインの役割になり、22時に退勤することが常習化する。帰って24時に寝るという生活を送る。 3年前に土日をほぼつぶして取り組んだ部活で成果が出ず、「これではいけない」と思い、コーチングを勉強し始め、自分もコーチングを受ける。コーチングを受ける中で「自分はどんな生き方をしたいのか」「自分の強みは何なのか」「何がしたいのか」を考え、行動するようになる。