「テスト前なのに勉強する気が起きない」「これをやってから始めようといってやらない」と誰もが経験したことがあることでしょう。この話のもっとも大事なことは勉強をする人とする人の違いは「やる気や意識の差」ではないということです。じゃあ、なんであの子はやれて自分はできないのかを3つの視点から考え、変えていきましょう。
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スタートが切れるかがすべて
この問題のほとんどは「スタートが切れない」ということです。スタートを切るために必要なことを以下で教えます。
5秒ルール
人間は言い訳の天才です。「やらなくては」と思った直後からやらない言い訳を考え始めます。そのため、思いついたら、やろうと思ったら5秒以内に始めましょう。そのためにも机にはすぐに取り掛かれるように問題集やノートをおいて開いておきましょう。といっても「そのやろう」とならないという人はスマホやスマートスピーカーでスタートの時間を設定して、なったらすぐに始めましょう。
1%ルール
勉強のやる気がないと言っている人が「問題集10ページやる」といってもできません。なのでまず「問題を1問解く」「単語を1個覚える」「腕立てを1回する」といった最小の単位にして始めましょう。ただし、必ず毎日やりましょう。「今日はいいや」はなしです。「本当にこれでいいのか」と思うかもしれませんが、60日続ければ1問では、1個では、1回では満足できないようになります。人は物事をスタートする前にはやる気はでず、始めるとやる気がでるようになっています。1回でも1問でもまずやるという習慣をつけることが大事なのです。
それでもだめなら見張ってもらう
勉強のスタートの問題はすべて誰かに見張ってもらえばうまくいきます。「そんなこといっても親にやれっていわれてもやりたくないけど」という人もいるでしょう。人に指図されてやることは誰もが嫌うものです。ポイントは自分で何時スタートか決め、見張ってもらう人に宣言することです。「時間だけどやらなくていいの?」といわれたら5秒以内に始めましょう。
環境を整えるべし
勉強ができるあの人は意思が自分より強いのではなく、意思を遣わなくていい環境を作り出していると考えましょう。では、その環境を作るポイントはどこなのか?
勉強に必要のないものを置かない
一番の敵はスマホです。ある実験ではスマホが机の上にあるだけで集中力が半減するという研究があります。電源が入っていなくても集中力がそがれるようです。勉強に使わない「スマホ」「マンガ」「ゲーム」「タブレット」などは別の部屋におくか、箱に入れてテープで止めておきましょう。「そこまでしなくても」と思うかもしれませんが、望ましくない行動を制限するに、手間を増やすという手は有効です。ゲームのしすぎならゲームの線を抜いてすぐにできないようにする、漫画を出さないと読めないようにするということですね。他には勉強道具だけ持って図書館などに行くという手もあります。
学習室に行く
周りの人や仲のいい友達が勉強しているということにはとても影響を受けやすいです。昨年あまり勉強しなかったけど、クラスが変わって仲の良い友達がみんな勉強しているとなった生徒はよく勉強するようになりました。付き合っている友達を少し変える、新しく勉強できる人に聞いてみるというのはとてもいい変化をもたらします。
いらないものは捨てる
勉強が苦手な人はおおむねプリントに埋もれている傾向があります。プリントには3種類あって「一時的にみればよいお知らせ・課題」「継続的にみる可能性があるお知らせ・課題」「返答が必要なお知らせ・課題」です。一時的にみればよいお知らせ・課題は運動会の日程のお知らせやその授業の流れが書いたプリントなどですね。このタイプは基本捨ててOKです。次に継続的にみる可能性があるお知らせ・課題はテスト範囲や暗記のためのプリントなどですね。このタイプはファイリングをして、時期が来たら捨てるものです。最後に、返答が必要なお知らせ・課題は出欠や提出が求められるプリントですね。このタイプはとにかくはやく処理してしまいましょう。2分でできることはすぐにしてしまうのがコツです。
毎日必ず勉強する
朝に勉強するのがもっとも習慣化しやすい
勉強を習慣化したい場合は朝に勉強することがおすすめです。朝は脳が疲れておらず、意思決定がしやすいということや他の予定や邪魔が入りにくい時間です。といっても「起きれない」という方が多いでしょうが、おすすめは21時に就寝する方法です。朝起きて活動できない理由は睡眠不足です。21時に寝れば7時間睡眠で4時、8時間で考えても5時なので朝の勉強には十分時間があります。「そんなこといっても21時に寝るなんてゲームもしたいし、スマホも触りたい」と思いますよね。ただし、何かを抜かないと今まで以外の行動はいれることができないと考えましょう。
プランBでやらない日を作らない
「今日は疲れたから勉強しない」「起きるの遅かったからやらない」ではなく、予定以外のことが起きた場合のプランBを用意して実行しましょう。「1時間の勉強予定だったけど帰宅時間が遅くなったから代わりに10分だけワークをする」「朝起きれなかったけど、準備をしながら単語の音読をする」など短時間でもできることを設定しておきましょう。大事なことはやらなかった、できなかったを作らないということです。
頭は使えば使うほどよくなる
頭は使えば使うほど脳の神経細胞が増え、神経細胞同士もつながり、脳の働きは良くなります。「自分は頭が悪いからやっても効果がない」「数学は苦手だから」と言ってやらないのは頭が良くなる行動を避け、より頭が働かなくなる道を選んでいると言えます。多くの場合は「勉強したけどいい成果が得られなかった」「できなかったことを馬鹿にされた」などの過去の苦い経験が「苦手教科」を生み出しています。私は音楽が苦手でしたが、過去に「音痴だから歌わないで」と同級生に言われたことが原因です。それから音楽のテストも悪かったなと振り返れば思いますが、原因がわかってからは特に苦手意識にひきづられることも無くなりました。頭は使えば使うほど良くなります。自分が避けている原因を見つけ出し、「良くなる」と思って取り組みましょう。
まとめ
やる気が出ないときでも勉強するためには「スタートを切れるようにする」「環境を整える」「毎日やることを習慣化する」ということでした。モチベーションは上がったり下がったり誰しもがするものです。すごい人はずっとモチベーションが高いのだろうと思いがちですが、そういう設定を作るのが上手い人と言えます。やる気だけに頼らず、今回紹介した方法も試してみてはどうでしょうか。